混合事例MIXED CASE

[混合事例紹介] 添加剤の効果(詳細)

2022/09/20

先日、ご紹介しました添加剤の効果に関する検証(→参照)について、添加剤の有無による混合度の違いが分かりやすいようにデータを整理しましたので、ご紹介します。

今回比較するのは

アルミナ研磨材(WA100;粒径180μm) + アルミナ研磨材(WA280;粒径50μm)を50gずつ混ぜたものと

そこに炭化珪素研磨材(粒径4μm)を重量比で3%添加したものの2種類となります。

 

両者の比較は粒度分布測定装置を用いて行いました。

図-1に示すように混合容器内の20か所からサンプルを取り出して粒度分布を測定します。満遍なく混ざっていれば、アルミナ研磨材(WA100;粒径180μm)を表すピークと アルミナ研磨材(WA280;粒径50μm)を表すピークの形はどの測定箇所でも同じとなるはずです。

図-1_サンプリングの位置

さて図-2が添加剤を加えずにアルミナ研磨材のみで混合したものの粒度分布です。(横軸に粉体の粒子径、縦軸にその粒子径の粉の体積比率を取ります)

容器の表面にはWA100(粒径180μm)しか存在せず、中間層や底部では両者が存在するものの、その比率は場所によって異なっており、均一に混ざっていないことがわかります。

図-2_添加剤なしの粒度分布

これに対して添加剤を加えた方の粒度分布を図-3に示します。一目見てどの測定箇所でも同じようなグラフとなっていることがわかります。尚、両アルミナ研磨材のピークの高さは異なっておりますが、WA280(粒径50μm)の方が粒度の分布範囲(=バラツキ)が広いので積分すれば、両者の存在比率は約50:50であることが確認できます。

図-3_添加剤ありの粒度分布

このようにわずか3%の添加剤で混合度の向上に大きな効果があることが確認できました。この現象の考察については以前の記事にまとめてあります。

今後もこのような混合性の検証試験を随時行っていきます。

弊社に試料を送付いただければ、無償にてテストをさせていただきますので、ぜひお問い合わせください。

以下のリンクをご参照ください。

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