以前、混合の特性を評価する手法として粒度分布測定装置を用いた方法をご紹介しました。(詳しくはこちら)
その方法とは別に日本粉体工業技術協会殿が制定した評価規格がありますので、それを紹介するとともに、粒度分布測定装置を用いた方法との比較をご紹介します。
今回ご紹介する方法は「明度測定による粉体混合装置の混合特性評価方法」です。
日本粉体工業技術協会殿の公式サイト1)にて公開されておりますので詳細の説明は省略し、概要及び弊社の評価方法との比較をメインに説明いたします。
[明度測定による粉体混合装置の混合特性評価方法の概要]
白い炭酸カルシウム(明色成分)と赤い酸化鉄(暗色成分)を一定の比率で混合し、その混合物の明度から混合度を評価します。
この手法で使用する酸化鉄は微量であるため、全く混ざっていない状態では炭酸カルシウムが表面を覆い高い明度を示します。
しかし混合が進むにつれて酸化鉄が分散して炭酸カルシウムは着色され、明度は下がっていきます。(図-1 参照)
この明度の変化から混合度を推定するのが、この規格です。
[粒度分布測定装置を用いた方法との比較]
この手法は標準化された規格であるため、他の混合機との特性比較が容易であるというメリットがあります。
当社のSANMIXで実施した評価の結果は後日[混合事例紹介]にてご報告します。
但しこの手法は同色の粉体の混合には適用できないため、SANMIX単体としての混合特性評価には同色同士でも評価が可能である粒度分布測定装置を用いた方法で試験を実施しております。
ご興味がございましたら、まずは下のリンクからお問い合わせください。
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→お問い合わせはこちら
1)一般社団法人 日本粉体工業技術協会 境界規格集
http://appie.or.jp/shirumanabu/standard/